佐賀市の注文住宅・工務店ガイドのサムネイル画像

公開日: |更新日:

軒ゼロ住宅とは

軒ゼロ住宅とは、屋根の軒(のき)が全くない、または非常に短い住宅のことを指します。軒とは、屋根の端が建物の外壁よりも外側に張り出している部分を指し、伝統的な日本の住宅では、雨風から建物を守るために設けられていました。しかし、近年のモダンなデザインや都市部の限られたスペースを有効に活用するために、軒を省略したデザインが人気を集めています。このような軒ゼロ住宅は、見た目がスタイリッシュで現代的なため、多くの方々に支持されています。

軒ゼロ住宅のメリット・デメリット

メリット

  • デザイン性
  • 軒ゼロ住宅は、シンプルでモダンな外観を持ち、スタイリッシュな印象が人気です。無駄のないすっきりとしたデザインは、都市部や住宅地で特に映え、周囲の建物と差別化を図ることができます。

  • コスト削減
  • 軒を設けるためには追加の材料や施工が必要となりますが、軒ゼロ住宅ではそれが不要です。そのため、建築コストを削減することができます。特に予算が限られている場合や、コストパフォーマンスを重視する場合には、大きなメリットとなるでしょう。

  • 土地の有効活用
  • 軒がないことで、建物の敷地面積を最大限に活用することができます。特に狭小地や変形地においては、軒があるとその分だけ敷地の利用可能面積が減少してしまいますが、軒ゼロ住宅ではその心配がないといえるでしょう。

  • メンテナンスの軽減
  • 軒があると、そこに落ち葉やゴミが溜まりやすく、定期的な掃除やメンテナンスが必要となります。一方で、軒ゼロ住宅ではそのような手間が省けるため、維持管理が比較的簡単です。

デメリット

  • 防水対策の必要性
  • 軒ゼロ住宅は雨が直接建物の壁に当たることになるため適切な防水処理が施されていないと、壁材の劣化や内部への水漏れのリスクが高まります。そのため、壁の防水対策が非常に重要です。特に梅雨や台風の季節には注意が必要です。

  • 日差しの影響
  • 夏場の日差しが直接窓に当たるため、室内が暑くなる可能性があります。これにより、冷房の使用頻度が増え、電気代が高くなる可能性があります。遮光カーテンやブラインドなどの日除け対策が必要でしょう。

  • 設計の制約
  • 雨の日には玄関先や窓辺が濡れやすくなります。そのため、雨に濡れないような工夫が必要となります。また、軒がないことで建物のバランスが取りにくくなる場合もあり、設計の段階で慎重な検討が大切です。

軒ゼロ住宅と雨漏り

屋根の軒は通常、雨水を屋根面から遠ざけ、壁面に直接当たるのを防ぐ役割を果たしています。軒ゼロの場合、この重要な機能が欠如するため、雨水が直接壁面に当たり、壁の劣化や基礎部分への浸水のリスクが高まります。

雨水が壁面に直接当たると、壁面の塗装や外壁材が劣化しやすく、これにより内部への水の浸入が進行する可能性があります。特に、建物の構造や防水工事が不十分な場合、雨水が隙間から侵入し、室内に雨漏りを引き起こすことがあります。これにより、室内の湿気が増し、カビや腐食が進行することもあります。

佐賀市で軒ゼロ住宅はおすすめ?

佐賀市の気候は比較的温暖で、年間平均気温は16.8℃です。一方で、年間降水量は1,825.5mm(平成20年)と多く、雨が多い地域と言えます。また、北部は山に囲まれており、南は開けた有明海に面しているため、冬は最低気温が低く、夏は最高気温が高い内陸性気候の特徴も持っています。このような気候条件を踏まえると、佐賀市で家を建てる際には、軒ありの住宅が望ましいかもしれません。軒があることで、夏の日差しを遮ることができ、雨水が直接壁に当たるのを防ぐため、建物の耐久性を保つことができるでしょう。

参照元:PDF「1章 佐賀市の概況」(https://www.city.saga.lg.jp/site_files/file/usefiles/downloads/8829_20061228013055.pdf

軒ゼロ住宅における雨漏り対策

もし軒ゼロ住宅を建てたいと考えているなら、以下の点に注意して家づくりを行うといいでしょう。

雨水を効率的に排水する

雨水を効率的に排水するためには、屋根の勾配を適切に設計し、雨水がスムーズに排水されるようにします。また、適切なサイズの雨樋や排水溝を設置し、雨水が壁面や基礎部分に溜まらないようにすることが重要です。これにより、雨水による浸水リスクを低減し、建物の構造的な損傷を防ぎます。

雨水を建物から遠ざける

雨水を建物から遠ざけるためには、屋根のデザインや外壁の設計を工夫し、雨水が直接壁面に当たらないようにします。例えば、雨水を外壁から遠ざけるための外部遮蔽や、適切な雨水排水システムの設置が有効です。これにより、壁面や基礎部分の劣化を防ぎ、長期的な建物の保護に繋がります。

壁の防水機能を高める

壁の防水機能を高めるためには、防水性能の高い外壁材や塗料を使用します。特に、透湿性がありながら防水性の高い材料を選ぶことで、壁面の湿気や水分の侵入を防ぎます。また、接合部や隙間に防水テープやシーリング材を施すことで、雨水の浸入を防ぎ、建物内部の保護を強化します。

まとめ

軒ゼロ住宅は、特に夏の暑さや雨の多い地域には、快適な生活環境を保つことが難しいかもしれません。しかし、スタイリッシュなデザインやコスト削減の面などの魅力的なメリットもあります。軒ゼロ住宅を建てる際はデザインや気候、生活スタイルに合わせた判断を行い、十分に対策する必要があるでしょう。

ZEHビルダーで建てる佐賀市のおすすめ
注文住宅会社3選

デザインにこだわる
カッコいい家なら

イトウ
株式会社イトウ_共通パーツ施工事例
引用元:イトウ公式HP_施工事例 https://sagaito.com/blog/%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%8A%E5%AE%B6%E3%80%81%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82/
  • 数センチ・数ミリまでこだわる職人がデザイン
  • 必要な性能を適正価格で提供

素材にこだわる
木の温もりを感じる家なら

アップルホーム
アップルホーム_共通パーツ施工事例
引用元:アップルホーム公式サイト_施工事例 https://www.alphadegozaru.com/case/detail.html?id=4779
  • 国産木材を使用した自然素材の家
  • 水害に強い高床の平屋を提供

室内環境にこだわる
高機能住宅なら

響きの森建設
響きの森建設_共通パーツ施工事例
引用元:響きの森建設公式HP https://www.crescent-home.com/gallery/details_44.html
  • FFC技術で健康を守る免疫住宅
  • 子育てに役立つ家づくりの工夫を提供

【選定条件】Googleにて「佐賀市 注文住宅」で出てくる公式サイトのうち、佐賀市に拠点がありZEHビルダーに登録されている中でも公式サイトでお客様の声を掲載している3社を選定。(2024年6月28日調査)