設計・着工の流れ

注文住宅を新築するということは、基本的には引っ越さずその地で長く住み続ける、と考える方が多いと思います。
家族全員が多くの時間を過ごすことになる自宅ですから、やはり最優先に考えたいのは快適に暮らせることです。
家族が顔を合わせやすい動線の間取りにしたり効率のよい家事動線、たくさんのものを収納できる収納スペースの確保や趣味や好きな時間を過ごせる空間づくりなど、快適さを追い求めるとポイントはたくさん出てきます。
また、ペットを飼っている家庭では臭いなどを気にしなくてよいスペースを作るなど、快適の基準は人によって異なるということを理解し、自分たちにとっての快適をしっかりと話し合い検討しましょう。

アパートやマンションなどの賃貸と注文住宅の大きな違いの一つに、「自分の家である」という点があります。
賃貸物件は他人の所有物なのでできることには限りがありますが、自分たちでこれから作る住宅には希望を詰め込むことができます。
しかしながらスペースなどの事情からできることには限りがあります。
あれもこれも詰め込むことは難しいというそんな状況で重要になるのが「家族の要望の順位付け」です。
家族全員の要望や希望を一通り出し合って、より多くが望んでいるものやベター・マストの区別などを行い、叶えたい・実現したい要望に優先順位を付けて行きましょう。
できる・できないについては設計士にも相談すると、よりスムーズに検討が進むでしょう。

物理的にできる・できないという条件もありますが、最も気にしなくてはならないことの一つがやはりお金の話です。
できるから、とあれもこれも詰め込んでしまうとオプションなどにたくさんの費用がかかり、一気に予算をオーバーしてしまう可能性があります。
住宅購入は一生で一番の買い物と言われるほど多くのお金が必要になりますが、家づくりにかけられる予算はある程度決まっているはずです。
無理のある住宅ローンを組んでしまうとその後の生活が大変になりますので、予算設定は明確に行った上で設計士と相談するようにしましょう。
その予算を踏まえた上で、できること・できないことをそれぞれ判断しながら検討を進めるのがよいでしょう。

設計の内容が固まったら次に進むプロセスが着工です。
対応する業者にもよりますが、設計と異なる業者が対応する場合もあります。
着工後には地鎮祭や棟上式などの式典や現場で作業する職人さん・ご近所さんとなる周囲の住民への挨拶など、気を配らなくてはならないことがたくさんあります。
設計図から実際に建築を進めて行く中で、現場判断で急な変更が加わったりと施工主との齟齬やトラブルが発生するリスクが考えられますが、これらは現場との信頼関係が築けていれば未然に防げる可能性もあります。
可能であれば現場作業の邪魔にならない程度で訪問し、コミュニケーションにより良好な関係を築いておくことが、希望通りの家を手に入れるために押さえておきたいポイントの一つです。

現場との良好な関係を築くためにも、まずはどこに施工を依頼するかも重要なポイントです。
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